リンアン:ri
灯世
レオン:re
加々美由亜
サリー:sa じゅら
ガクト:ga 吉沢在玉
ハイク:ha 柏木まあさ
ミシェル:mi 朴妃斗
アシュレイ:as
白黒
メイリー:me おもめ
ゼロ:ze うたつき
反乱軍の男a:a
謎の使者
男:man 金次
SE01 ドアベルの音
mi01 :
ありがとうございましたー。
ha01 : あ、大変、ミシェル!
mi02 : どうしたの?ハイク。
ha02 : さっきのお客さん、お釣り…!
mi03 : あ、!ちょ、ちょっと行ってくる!
SE02 ドアベルの音
SE03 走る足音
mi04 :
おっ、お客さんっ!(息切れしながら)
as01 : え?あ、ボク、ですか?
mi05 : はぁ、はぁ、はぁ、お、お釣り、忘れてます!
as02 : あ…わざわざすみません。
mi06 : いえ、はい。
as03 : ありがとうございます。あ、じゃあお礼にこれを。
mi07 : 飴…?
as04 : 一緒に頑張ってる子にもあげてください。
mi08 : ありがとう!
as05 : それでは、失礼します。
mi09 : あ、また来てくださいねー。
as06 : はーい。
SE04 剣の音
as07 : あ、やってるやってる。
a01 : アシュレイさん、お帰りなさい!
as08 : ただいまです。今、軍団長と誰がやってるんです?
a02 : 昨日入った新入りです。
as09 : へぇ、軍団長に勝てる人なんていないのに物好きですねぇ…
me01 : ほーほっほっほっ、甘いわ、私に勝とうなんて100億光年早いのよ!
as10 : あははっ…軍団長ってば子どもっぽいなぁ…
me02 : …って今こどもっぽいって言ったの誰!アッシュ?
as11 : って、やば、ばれちゃいましたか…
ze01 : アッシュ、帰ってたのか。
as12 : あ、ゼロさん。
me03 : ちょっとアッシュ、私のこと笑うなんて良い度胸ね?
as13 : ちょっとちょっとそんな物騒なもん向けないでくださいよ、軍団長。
ze02 : 隣の国はどうだった?
as14 : 相変わらず平和でしたよー。それに、向こうの女性は皆さん綺麗で目の保養です。
ze03 : お前、師匠の墓参り行ってきたんだろ…何してたんだ…
as15 :
やだなぁ、ちゃんとお墓にも行ってきましたよ。
あ、そうそう、お土産もちゃんとありますよ。
だから…そろそろ、剣をおろしてくれません?軍団長。
me04 :
…全く、減らず口を叩くのもいい加減にしなさいよ。
いつか身を滅ぼすわよ。
as16 : 肝に銘じておきまーす。
me05 : それで?お土産って?
as17 : なんだ、軍団長、ちゃっかりお土産欲しいんじゃないですか。
me06 : アッシュ?
as18 : ゼロさーん、軍団長がこわーい!
ze04 : はぁ、メイリー、こいつのペースに巻き込まれたら負けだぞ…
me07 : …こほん、で、アッシュ、収穫は?
as19 :
んーと、とりあえず隣の国は平和でした。
緑の国(グリーンビレッジ)での黄金国(ゴールデンランド)の評判はまぁ、噂程度ですね。
良くもなく、悪くもなく。ってとこです。
ただ、緑の国(グリーンビレッジ)の上の方の人達が黄金国(ゴールデンランド)の土地を狙ってるって噂もちらほらありましたよ。
me08 : それは、戦争に発展する可能性はあるの?
as20 : どうでしょう。まだ、そこまでの軍事力は無いみたいですから、踏みとどまってる、ってとこですかね?
ze05 : 確かに、隣国の国民は平和主義者が多いと聞くな。
me09 : なるほどね…
ze06 : 俺らにとって有益な情報は取れたのか?
as21 :
んー、無いですね。
今のとこ、黄金国(ゴールデンランド)が隣国にちょっかいを出してもいないですし…
me10 :
まだ、反乱の狼煙をあげるのは早そうね…
ありがとう、アッシュ。御苦労さま。
as22 : じゃあ、ちょっと街に…
ze07 :
アッシュ、あまりふらふらするな。
俺らはこの国の反乱軍なんだぞ?自覚しているのか?
as23 : 良いじゃないですかー、反乱軍である前にこの国の国民なんですから。
ze08 : アッシュ、お前は…
as24 :
あ、そうそう、向こうで美味しいパン屋さん見つけたんです。
はい、お土産ってことで。
me11 : あ、ありがとう。
as25 : じゃあ、街に行ってきまーす!
ze09 : おい、アッシュ!
SE05 扉の閉まる音
ze10 :
全く、何であいつはいつもあぁやって俺の言う事を聞かないんだ…あ、胃が…
me12 : 良いじゃない。あれがあいつの良さでしょ?
SE06 パンの入った袋をガサガサと開ける音
me13 :
こっちじゃ最近パンすら作る余裕がないくらい土地が弱ってるのに…
ze11 : パンか…久しく食ってない気がするな…
me14 :
ほとんど王女の所に献上されるものね。
あ……
ze12 : どうした?
me15 :
あいつ、食べかけのパン寄越したわ…っ!
アッシュー!!!!
M01 OPENING
as26 : 悪ノ人生、
me16 : 第三話、
ze13 : A Rebel Army Of Golden Land.
M02 CASTLE
SE06 テーブルを叩く音
ri01 :
アップルタルトが食べたいわ!
re01 : また始まった…
ri02 : ちょっと、レオン、またって何よ?
re02 : 王女様、気候変動で今、りんごが収穫出来ないのはよくご存じのはずです。
ri03 : でも、市場にはりんごが出回ってるんでしょう?
re03 : とても値上がりしております。
ri04 : じゃあ、それで良いから買ってきて。
re04 : 国は財政難です。城の者が率先して倹約を、
ri05 : そんなの平民がすれば良いのよ。お金がないなら税金を集めれば良いじゃない。
re05 : 王女…(呆れたように、困ったように)
sa01 : 王女、今日はエッグタルトで我慢しましょ?
ri06 : サリー、私はアップルタルトが食べたいのよ!サリーも食べたいでしょ?
sa02 : 私はエッグタルトで十分です。
ri07 : むぅ…大体、こんなに天気が良いのにどうしてりんごが出来ないのよ!
re06 : りんごは一日では出来ません。
ri08 : 何よ…レオン、買ってきて!買ってこなきゃ、私、これにサインしないんだから!
re07 : それは困ります!それにサインして貰わなくては孤児の援助金が…
ri09 : 困るなら、りんご買ってきて。
re08 : ……はぁ…
sa03 : レオン、仕方ないから行ってきたら?
re09 :
でも、サリーだって知ってるだろ。今出回ってるりんごはかろうじて出来たもの。
お菓子にして王女に出せる代物じゃないってことくらい。
sa04 : …それじゃあ、探しても無かった、ってことにすれば良いわ。
re10 : 王女に嘘を吐けと?
sa05 : 仕方ない嘘は吐いても大丈夫よ。神様だって許してくれる。
ri10 : ちょっと、2人とも?何コソコソしてるの?
re11 : …仕方ない…行って来るか。
sa06 : 王女は私が説得してりんごを諦めるようにしておくから。
re12 : あぁ、頼んだ。
ri11 : レオン?サリー?
re13 : 王女、それでは、りんごを求めに街へ行ってまいります。
ri12 : やったぁ!頼んだわよ、レオン!
re14 : はい。
sa07 : いってらっしゃい、レオン。
SE07 扉が開閉する音
SE08 街の賑わい
re15 :
で、どうして貴方が一緒なんですか…
ga01 : 王女とよく似たレオンが一人で外出は危ない、ってルナが言ったんでな。
re16 : 貴方、ホントにルナさんに良いように使われてません?
ga02 : そんなことはないぞ!
re17 : 全く…でかいんだからあんまり目立たないように…ってちょっと、ガクトさん!
ga03 : レオン、見ろ、こんなゴツゴツした岩みたいなのが食べられるのか!
re18 : それ、れっきとした果実です。
ga04 : 岩なのにか!……レオン…(物欲しそうに)
re19 : ダメです。どうしてガクトさんのためにそんな高い物買わなきゃいけないんだか…
ga05 : 本当に王族の者か?ケチ臭い。
re20 : そんな言葉覚えないでください。
ga06 : レオンは王女やサリーの前と俺の前じゃ性格違うんだな…
re21 : その場に合わせてる、賢い奴、って言ってくれませんか?それじゃあまるで俺が多重人格みたいじゃないですか。
ga07 : 違うのか?
re22 : …あぁ、もう、どうでも良いです。それより、適当に時間潰してりんごは無かったと王女に報告しなきゃいけないんですから…あ、
ga08 : ん?何だ?
man01 : てめぇ、人にぶつかっておいて一言もねーなんてどういうことだ?あぁ?
as27 : だからさっきから謝ってるじゃないですか。すみませんでした。
man02 : 気持ちがこもってねーんだよ!
as28 : すんまっせんっしたぁっ!
man03 : バカにしてんのか?!
as29 : え、そうですけど、あれ、ダメでした?
man04 : こ、の、ガキャアア!
ga09 : 何だ、あの空気読めなさそうな眼鏡っ子は。
re23 : あんな野蛮な人が闊歩してるなんて…この国も変わったな…
ga10 : よーし、俺が助けてきてやろうではないか!
re24 : え、ちょっと、ガクトさん!
ga11 : そこのでかいの!そこまでにしておけ!
man05 : あぁ?部外者は引っ込んでろ!
ga12 : こんな子どもに突っかかるなんて、良い大人がみっともないとは思わないのかね?
as30 : ボク、もう大人なんですけどー…
man06 : このチビがぶつかっておきながら謝んねぇのが悪ぃんだよ。
as31 : いや、だから謝ってるんですけどー…
ga13 : 何をそこまで躍起になってるんだい?大体、どこか怪我したわけでもないだろう?
as32 :
むしろボクのブロークンハートがガラスなんですけどー…
あ、違う、ガラスのハートがブロークン?
あれ、ガラスがハートブロークン?
ぶれっきん、ぶれっきん、まいはーと…
ga14 : うるさい!
man07 : うるさい!
re25 :
あぁ、もう、見てらんないなぁ…
ちょっとガクトさん!変なことに首突っ込まないでくださいよ!
それと、アンタも、こんな人がたくさん集まってる所で問題起こさないでくださいよ。
自警団呼びますよ?
man08 : ちっ、んだよ、ったく胸糞悪ぃ…
SE09 去って行く足音
as33 : いやー、助かりました。有難うございました。
ga15 : いやいや、何のこれくらい。
as34 : それにしてもこの国も変わりましたねぇ…あんな怖い人がいるなんて…
re26 : あ、……
as35 :
でも、お二人のようにお優しい人もいるんだから、プラマイ0ですよね。
ん?0…ゼロ!やばっ、ゼロさんと約束があるんでした!
あ、ボクはアシュレイ=グリークスと言います。貴方がたは?
re27 : レ、オン=サウンド…です。
ga16 : ガクト=ダテだ。
as36 :
レオンくんとガクトさんですね、本当にありがとうございました。
また今度、きちんとお礼させてください。
re28 : でも、会えるかどうかなんて…
as37 : 会えますよ、きっと。
re29 : どうして…
as38 :
勘です。ボクの勘は師匠のお墨付きです。
それでは、失礼します!
SE10 走り去る足音
re30 : 師匠って誰…?
ga17 : いやー、良いことをした後は気持ちが良いなぁ、レオン。
re31 : ……ねぇ、ガクトさん。
ga18 : ん?
re32 : この国は、変わったと思う?
ga19 : そうだなぁー………よく分からん!
re33 : え…
ga20 :
変わったかもしれんし、変わってないかもしれん。
でも、変わらないものは無いだろう。
成長するってそういうことなんだろう?
それに…例え何が変わろうと、俺達が王女を想う気持ちは変わらない。
re34 : …たまに、ドキッとさせますよね、ガクトさん。
ga21 : 惚れたか?
re35 : 無理です。
ga22 : 最大級の否定だな。
re36 :
でも、確かに…俺らが王女を大切だと想う気持ちは変わらない…
今はそれだけで十分ですよね。
ga23 : ああ。レオンが何を憂いているかは分からないが、何でも気持ちひとつの在り様だろう。
re37 : …帰りましょう。
ga24 : そうだな。
SE11 走っている足音
SE12
扉を開ける音
as39 :
ただいま戻りまし、た……ゼロさん…
ze14 : お前はいくつになったら時間を守れるようになるんだ?
as40 : すみません、途中でちょっと絡まれちゃって。
ze15 : またよそ見してて誰かにぶつかったんじゃないだろうな?
as41 : え、ゼロさん、見てたんですか?やだなー、それじゃあ助けてくれたって良いじゃないですか、
ze16 : 安易に想像が出来ただけだ。(溜息を吐き出しながら)
me17 : アッシュ、帰ってきたの?
as42 : あ、軍団長。ただいまです。
me18 : おかえり。今日はゼロと指導係でしょ?
ze17 : だから早く帰ってこいと伝えていたんだが…
as43 : いやー、ちょっといざこざに巻き込まれまして。
me19 : いざこざ起こしてきたんでしょ?
as44 : 軍団長まで…酷いなぁ…
ze18 : それより早く準備してこい。
as45 : はいはい、すぐ準備してきまーす。
SE13 去って行く足音
ze19 :
あいつ、剣の腕は良いんだけどな…
me20 : まぁ、ぱっと見は全然分からないけどね。
自由すぎるところが難点だし。
ze20 : だが、俺ら反乱軍には必要な力だ。
me21 : …ねぇ、聞いても良い?
ze21 : 珍しいな…何だ?
me22 :
どうして、反乱軍なんかに入ったの?
あんた、城の人間だったんでしょ。
ze22 :
城の人間だったからだ。
俺は、戦争や内乱のために死んでいった兵士達を見て来た。
隣の国はあんなに平和だというのに…
me23 :
そうね…
この国も、平和であるべきよ…平和じゃなきゃいけない…
でも、たまに不安になるわ。
国民を巻き込んで結局平和を壊してるのは私達なんじゃないかって…
ze23 :
お前は、何故軍団長になった?
姉は…城の人間だろう…
me24 :
ええ。お姉ちゃんは…王女の一番近くにいるわ。
でも、私は…私の両親は…私に言ったのよ。
強くあれ、軍団長として皆を導け、って…
ze24 : …お前の親は…
me25 :
誰かが、…誰かがしなきゃいけないのよ。誰かが動かなきゃいけないの…
動いた結果がどうなったとしても…その意思を引き継ぐ者が絶対いるから…
ze25 : ああ。
me26 : 強く、強くならなきゃ…
ze26 :
平和は壊すものじゃないと思うぞ。
平和は築くものだ。
だが、その築くことを怠ったら、簡単に平和は崩れる。ただ、それだけ…
だから、走り続けろ。動き続けろ。正しいと思うなら、やり続ければ良い。
それが平和を築くことに繋がる。
me27 : ……亀の甲より年の功…
ze27 : アッシュみたいなことを言うな。
as46 : ボクがどうかしたんですか?
me28 : ぅわぁっ!
ze28 : ……アッシュ…
me29 : け、気配、気配っ!
as47 :
気配くらい読めなきゃダメですよー、軍団長。
それより、ゼロさん、皆さんお待ちかねです。ゼロさんにしごいて欲しーそーです。
me30 :
どんなに平和が崩れようと、私達が立て直せば良い。
私達が築けば良い。
それが例え長く険しい道でも…進むのが義務。
そして、その先頭に立つのも私の義務。
黄金国反乱軍、軍団長、メイリー=コットとして生きるって決めたんだから。
ze29 :
血が流れるのはもう見たくない。
誰かが泣くのをもう見たくない。
でも、見たくないものから全て目を背けていたらきっと俺は何も見えなくなる。
ならば、全て見てやる。見たくないものも見なくて良いものも見なくてはいけないものも全てひっくるめて全部。
そして、全てを守る。それが俺の義務だ。
as48 :
義務とかしなきゃいけないとか…そんなのボクは知らない。
自由が一番で、楽しいのが良い。
だけど、そんなことも言ってられない…そうですよね、師匠…
貴方が亡くなって、ボクは……戦う意味を知りました。
師匠……ボクの義務は、何ですか…?
ze30 : 鍛錬を始めるぞ。
as49 : はいはーい、ゼロさんにしごいて欲しいドМさんはこちらにお並びくださーい。
ze31 : アッシュ、お前…
me31 : アッシュ、アンタも今日はしごく側なのよ?
as50 : あ、ボクはどっちかっていうとしごかれる方が…
me32 : アッシュってドМだったの?
as51 : え、ボク、Sっぽい顔してます?
ze32 : アッシュ、お遊びがすぎるといい加減怒るぞ。
as52 :
さー、鍛錬のお時間でーす。
今日のボクは一味違いますよー。
me33 : それじゃあ、頼んだわよ、ゼロ、アッシュ。
ze33 : ああ。
as53 : 皆のハートをブロークンさせます。
me34 : は?
as54 : ぶれっきん、ぶれっきん、ゆあはーと…
me35 : とりあえず、誰か…
ze34 : こいつの頭をどうにかしてくれ…
M03 ENDING